2024年3月30日土曜日

パッシブCPUクーラーNoctua NH-P1の購入

パッシブCPUクーラーNoctua NH-P1を購入した。

このモデルは以前ツクモショップの店頭で見かけて面白そうだと思っていた。
それにMonster Audioサイトにて「CPUクーラーはこれ以外絶対に使わないでください」とまで書かれてあるので音は間違いないだろうと判断して購入した。
今まで使っていたのはDeep Cool AK400という空冷の新定番モデルだ。
しかしMonster Audioさん曰く、このような一般的なCPUファンはフィンの鳴きが音に悪影響及ぼすらしい。確かにヒートシンクを見るといかにも鳴きそうだ。



[組み込み]

一般的なクーラと取り付けのやり方はさほど変わらないが、注意すべきポイントをいくつか紹介しておく。

1. まず製品を買う前に公式サイトでパーツの互換性リストを確認しておくこと。

2. 自分のAsusマザーの場合、CPUファンを取り付けないと写真のようなメッセージが出てきてUEFIも起動しない。




これの対処法を紹介する。
Noctua NH-P1を取り付けたついでに手持ちのファンをCPU用ファンコネクターに取り付けてUEFIを起動する。そして写真の設定項目を「無視」に変更して保存する。そうすれば次回以降CPUファンを取り付けなくてもOSが起動するようになる。





組み込んでいて気になったことがある。下の写真を見てわかるとおりCPU電源コネクターとフィンの距離が近いのでCPU電源ケーブルの取り付けが非常にやりにくい



NH-P1を買ったほぼ全員がそう思ったに違いない。このクーラーの唯一の不満ポイントだ。
先にCPU電源ケーブルをつけておいてからCPUクーラーをつけたほうがやりやすいだろう。


せっかく写真を撮ったのでいくつかアップしておく。









[音質]

音の重心がグッと下がり音の芯がしっかり見えてきた。
今までいい音だと思っていたのがフィンの鳴きによるチラツキが随分混じっていたことがよくわかった。
さすがスーパーマニアが一択で推奨するCPUクーラーだけのことはある。

ifiのiPower II 5Vを持っているが、どうしても高域がキツく感じられて今までDACの5V電源に使うのを避けていた。しかし今はそのiPower IIが実にバランスが良く感じる。

2024年3月18日月曜日

ROONは上流がシンプルなほど音が良い

これまで様々な構成でROON再生を試してきた。
その結果ROONは上流がシンプルなほど音が良いとの結論に達した。
違う言い方をすれば上流の機器が少ない方が音が良い。


私の環境で最も音が良い上流の構成はこうだ。


タブレット(roon remote) ----LAN---- RoonServer PC(roon OS) ---- USB DAC (ZEN DAC signature v2)

笑ってしまうほどシンプルだ。もうこれ以上シンプルにはできない。そしてこの構成が最も音が良い

写真が今の自分のオーディオシステムだ。



左から自作PCとタブレット → ZENDAC signature v2 → プリメインアンプTEAC AX-505



スイッチングハブやroon bridgeは使わない。シングルPCが音質面でベストだ。

ROONはver.1.8が2.0より音がいい。ver.1.8はアップデートが終わっているから2.0のようにアップデートに伴うバグに悩まされる心配もない。


さらにインターネット接続もWi-Fiルーターも使わない。Wi-Fiルーターを使わないから光アイソレーションのためのメディアコンバータも要らない。

前回の記事で書いたようにタブレットにUSBイーサネットアダプターをつけてroon server PCとイーサネット直結する。iPadでもandroid tabletでもOKだ。


ネットもルーターすらも使わないシンプルを極めるこの構成は音の鮮度が高く生々しい。

ちなみにこのルーターを使わないやり方は他の誰かを参考にしたのではなく自分で考えたものだ。

言うまでもないがPCの音への影響は非常に大きい。roonの音はPCで決まると言ってもいい。


これほどシンプルにしてしまうと機能や利便性が相当犠牲になってしまう。
ストリーミングは聴けなくなるし、タブレットにLANケーブルをつなげるなんて普通はやらない。しかし出てくる音は!!だ。


もちろん今後ネットに一切繋がないわけではなく、いつでもネット接続できるようにしてある。ネット接続する時はPCのイーサネットケーブルを差し替えるだけだ。


ROONはインターネットを最大限に活用して最高のリスニング体験を提供する一方で、こうやってオフライン運用もできるところが素晴らしい。

2024年3月13日水曜日

ROON OS/ROCKでWi-Fiルーターを使わず再生する方法

ROONのバージョンを2.0から1.8に戻したのはひとつ前の記事で書いた通りだ。

そしてバージョン1.8のROONはインターネット接続せずに使える。

ちなみにバージョン2.0でも最近のアップデートで1.8と同様にネット接続をせずに使えるようになったようだ。


「え?インターネット接続しなければTIDALもROONのクラウドデータベースも使えなくなるから何のメリットもないじゃん、意味あるの?」と思うかもしれない。

しかし実はルーターを使わずにROON再生できる利点がある。


インターネット回線やルーターはノイズ源として知られている。さらに、これらのノイズを回避するためにメディアコンバーターで光アイソレーションするのは効果的な対策として知られている。
しかしそもそもネットもルーターも使わないなら光アイソレーションなど必要ない。



ここからはネットもルーターすらも使わない再生方法を紹介する。

なおここで書くのはROON OSを使う場合だ。
Windowsならネットワークを切断した上で普通にマウスとディスプレイで再生操作可能であろうからわざわざ記事にするまでもない。


ROON OSはヘッドレスサーバーなので操作にはタブレットなどのroon remoteアプリを使う。
タブレットは写真のようにUSBイーサネットアダプターを接続することで有線接続で使うことができる


NEC Lavie Tab + USBイーサネットアダプター


ネットワークに詳しい人はピンときただろうか。そう、roon server PCとタブレットをイーサネット直結してしまうのだ。そうすればルーターを間に挟む必要がない。


iPad Proなら以下のリンクのアダプターで動作確認済みだ。



イーサネット直結するにはWi-Fiをオフにした上でroon server PCとタブレットの両方を固定IPアドレス設定して同一ネットワーク下におく必要がある。

私のようにroon server PCに直接USB DACをつなげている場合はこれで準備は完了だ。

Roon remoteを開くとTIDALのログインに失敗しましたと言うメッセージが出てくると思うが、気にせず表示を消せば良い。




[Sound Impressions]

以下のABCの3つの方法で再生してそれぞれの音の評価をする。


A. roon server PCとタブレットをイーサネット直結した場合

とてもクリア。ルーターを使っていた時と比較して明らかに音が良い。


B. roon server PCとタブレットをイーサネット直結してさらに10Gtekメディアコンバータを間に挟んだ場合

音が少しぼんやりする。メディアコンバーターのノイズが乗っかってマイナスに働いてしまった。メディコン要らない。


C.いつものルーター + メディアコンバータ接続に戻した場合

さらに音が鈍くなってしまった。明らかにネットとルーターのノイズの悪影響だ。メディアコンバーターでもノイズが取りきれてないのがわかる。


A が明らかに1番音が良かった。ルーターのノイズを取り去りたいならルーターを使わないのが最もシンプルな解決策だ。ルーターを使わないならメディコンも不要だ。

Aの方法はいろいろと制限が付いてしまうが、それでもインターネットとWi-Fiルーターのノイズが一切ないクリアな音が体験できる。かかるコストはUSBイーサネットアダプターの代金だけ。安いものだ。


<2024/03/17追記>
試しにGoogle Pixel 7aにUSBイーサネットアダプターをつけてみたが、家にある2つのアダプターどちらも認識しなかった。

2024年3月12日火曜日

I downgraded ROON from ver.2.0 to 1.8

ROONのバージョンを2.0から1.8にダウングレードした。

ダウングレードした理由は、以前の記事にも書いたiOS版roon remoteが頻繁にフリーズしてしまうバグをいつまでたっても直してくれないからだ。

https://community.roonlabs.com/t/roon-remote-ios-android-freeze-with-waiting-for-roonserver-after-inactivity-investigating/263311/60

この症状が出始めたのが2023年の11月あたりで、同じ時期にroon communityでもバグ報告がされてこれまでに少なくない数のユーザーがバグを食らっている。

バグが出始めてから今までにroon serverのアップデートは2回以上、roon remoteのアップデートもつい先日リリースされたにもかかわらず未だバグフィックスされていない。

この件はcommunityのトピックをずっとウォッチしていたがこんなにも時間がかかるとは思っていなかった。Roonサポートには期待していたが失望した。
バグフィックスにここまで手間取るのならばバグが起きる前のバージョンに戻せるような一時的な処置をしてくれても良いのに。



さて、Roon OS/ROCKの場合のダウングレードは以下のリンクの RoonOS 1.8 Legacy (Nucleus / ROCK): に沿って行えば良い。

https://help.roonlabs.com/portal/en/kb/articles/roon-1-8-2-0-migration-faq-16-9-2022#1_Unsupported_Roon_Server_devices


ver2.0と1.8のデータベースの互換性は無いのでそこだけは注意が必要だ。
ARCは当然使えなくなるが自分はもともと使っていない。

ダウングレードが終わってlegacy版roon remoteを開くと以下の表示が出てくるので、ROONのWeb UIからデータベースをリセットする。
後はffmpegをcodecフォルダに入れるなどのクリーンインストールの時と同じ手順を踏めば良い。






バージョン1.8にして音が良くなっていることに気づいた。ちゃんと比較したわけではないが2.0に比べて1.8の方が少し音がスッキリして鮮明な印象を受ける。
操作性や安定性も実に快適だ。

ver.2.0のアップデートに伴うバグに振り回されるのはもううんざりだ。アップデートの度に追加される新機能も個人的にはどうでもいいものがほとんどだ。だから当分2.0に戻す事はないだろう。


Roon Remoteで音が変わる

私はRoon RemoteデバイスとしてiPad ProとiPhone8とNECのLavieTab T8の3つを持っている。 最近気づいたのだが、 Roon Remoteデバイスで音が変わる。 上に紹介した3つの中でNECのLavieTabが1番音が良い。 iPad ProとiP...