Intel N100搭載マザーボードasrock N100DC-ITXを購入した。
Intel N100は最近エントリーノートPCや低価格のミニPCなどに搭載されているCPUで、その性能や省電力が高く評価されている。
asrock N100DC-ITXはそんなIntel N100を搭載した、日本で国内販売されている唯一のマザーボードだ。
CPUはオンボードで19VDC電源と言う珍しいマザー。
コネクタ回りなどはいかにもサーバー向けの作りだがWindowsマシンとして使うことにした。
asrock N100DC-ITXを買った理由は2つある。
1つはIntel N100の性能を実際に試してみたかったこと。
それと最近音楽制作をやらなくなり手持ちのi7デスクトップPCがオーバースペックになってしまっていたため、省電力なCPUに切り替えたいと思ったからだ。
[組み込み]
asrock N100DC-ITX以外のパーツは以下の通りだ。
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Crucial DDR4-3200 8GBメモリ x1
Crucial NVMe SSD 250GB
Crucial SATA SSD 1TB
Elecom 19Vアダプタ
Define7 Compact Solid ケース
サイズ 12cm 静音ケースファン x1
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Elecom19Vアダプタ以外は全て手持ちのパーツだ。
SATA SSDの取り付けは特殊で、このマザー付属のの専用SATA電源ケーブルを使用する。汎用パーツじゃないので紛失したりしないように注意が必要だ。
組み込んでみて改めてDefine7ケースの優秀さを感じた。上の写真のようにSSDマウンターをマザーボード側に取り付けられるので特殊なITXマザーも楽に組み込める。
本当に細かいとこまで行き届いたケースだ。
asrockのUEFIを触るのは初めてだが、いたってシンプルで特に戸惑う事はなかった。
Windowsも問題なくインストールできた。
いきなりMicrosoftアカウントを使いたくなかったのでネットを参考にしてローカルアカウントを作成した。
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2210/21/news023.html
[使ってみた感想]
軽くブラウジングをやったりNetflix動画を見たりCDリッピングをやったりと軽い作業を一通りやってみたところ、ライトユースなら問題なく使える。
レスポンスはやや遅めだがストレスを感じるほどではない。
CPUがファンレスなので動作音はすごく静かだ。
アプリケーションをたくさん立ち上げたりしなければメモリ8GBでも問題ない。
atom CPUなどとは比較にならない性能だ。
そしてなんといっても省電力だ。
実際にワットチェッカーで電力を測定したところ、アイドル状態で13W、OS起動時のピークで26W、フルHDで動画視聴しても概ね20W以下だ。
今まで使っていたデスクトップ第11世代 i7マシンの3分の1程度の消費電力だ。
これなら1日中PCをつけっぱなしにしても電気代は安いものだ。さすが噂のIntel N100、評判通りだ。
ちなみにこのマザーボードは起動するときに音もランプも一切なくて寂しいが、ブザーをつけるとOS起動時に音が鳴るようになる。BIOSでブザーの設定をするの忘れずに。
[Windowsライセンス認証で手こずる]
数日使ってみて感触を得たのでWindows11のライセンスを移行してみた。
ところがプロダクトキーを入力すると「別のPCで既に使われています」みたいなメッセージが出てきて、トラブルシューティングをしても認証できない。
前回のハードウェア変更の時はトラブルシューティングで解決できたが、今回はそれでも解決できない。ハードウェアの変更が2回目なのでNGが出てしまったのかもしれない。
生まれて初めてライセンスの電話認証をすることになった。
AI自動音声でいろいろ聞かれるのでそれに淡々と答えていく。提示された番号を何度も読み上げる必要がありそれが結構めんどくさい。
最後は確認IDが携帯のショートメッセージで送られてきて、それを入力したらライセンス認証が無事完了した。
asrock N100DC-ITXは放熱性の高いケースを使ってファンレスroon serverマシンにするのも面白そうだし、ファイルサーバとしても使ってみたい。
完売する前にもう一つ手に入れても良さそうだ。
(4月8日追記)
amazonで購入したが、4月8日現時点でamazon公式サイトを確認したら「通常1〜2ヶ月以内に発送」と書かれており在庫がなくなっている。
他のオンラインショップでもことごとく取り寄せ扱いになっているので日本国内では入手困難になりつつあるのかもしれない。