2022年9月30日金曜日

Ropieeeを使ってみた

今回もラズベリーパイのネタです。

ラズベリーパイ専用のディストリビューション、Ropieeを使ってみました。きっかけはPCオーディオ系のブロガーさんがRopieeの紹介をしていて面白そうだなと思ったからです。


RopieeはRoon Bridgeの機能に特化したラズベリーパイ専用OSです。ラズベリーパイ向けのオーディオ系OSはいろんなものがありますが、初めからRoon Bridgeに特化したものは私の知る限りではRopieeだけです。

Ropieeのインストールの方法は公式ウェブサイトに丁寧に説明がなされているので興味がある人は調べてみてください。英文が苦手な人はDeepL翻訳などを利用してください。


今回は余っているラズベリーパイ3にRopieeをインストールしてみました。ラズベリーパイ3にはHifiberry Digi+Proが装着されています。

ラズパイ3&Hifiberry Digi+Pro


Webインターフェイスから各種設定をすることが可能です。Ropieeは数多くのオーディオHATに対応していてDigi+Proも簡単に設定することができました。




Ropieeはコマンド操作いらずの簡単設定が特徴のOSで、タイプ的にはHifiberry OSに近いと思います。

私の環境ではネットワーク構成上、どうしてもラズパイにSSHログインする必要があるのでRopieeに切り替える予定は今のところありませんが、OSの選択肢が増えてよかったです。

以上です。


2022年9月27日火曜日

Raspberry Pi OSのNetwork Manager

Raspberry Pi OSがバージョンアップしてネットワーク設定方法にnetwork managerが選べるようになっていましたので、その設定方法を覚書として記しておきます。


Network managerはLinuxにおけるネットワーク設定プログラムの1つで、dhcpcdに比べて設定方法がわかりやすいです。

dhcpcdは設定ファイル( /etc/dhcpcd.conf)に直接ネットワーク情報を記述する必要があり、やや難易度が高いです。

一方、network managerはCUI環境でも簡易的なGUI画面でより直感的に設定することができます。ラズパイをCUI環境で運用する場合はNetwerk managerはとても有用だと思います。


(以下手順)

◆Network Managerの有効化

$ sudo raspi-config  >> 6 advanced options >> AA network config  >> 2 NetworkManager >> OK

$ sudo reboot


◆Network ManagerでIP address設定

$ sudo nmtui  >> Edit a connection  >> 編集したいNUCを選択して<edit>

画面に従ってネットワーク設定します。DHCPは<automatic>、固定IPは<Manual>です。

必要箇所を記述したら<OK>を押し、最初の画面まで戻って <QUIT>でいつものターミナル画面に戻ります。


$ sudo reboot

ラズパイを再起動すると設定したIPアドレスに切り替わります。

以上です。





2022年9月25日日曜日

ラズベリーパイ4の不調

私はラズベリーパイ4をRoon Bridgeとして使ってきました。

1週間ほど前にラズベリーパイ4にSSHログインしてRoon Bridgeの状態を確認しようとしたら突然OSがクラッシュしてしまいました。仕方なくOSをクリーンインストールし直しましたが、その1週間後に再びクラッシュしました。

これは絶対に何かおかしい!!と思って原因を探ってみました。

とりあえずRaspberry Pi OSのクリーンインストールをしてみたところ、OSの立ち上がりの動作がものすごく遅いです。64ビットOSではなく32ビットOSをインストールしてみましたがやはり動作が遅すぎる。


ブートデバイスのUSBメモリが壊れている可能性も考えてUSBメモリを取り替えでみたけど解決しません。


もしかしてUSBブートしているのが原因かも?と考えて、試しにマイクロSDカードからブートしてみました。すると何の問題もなくサクサクと動作するじゃないですか!


ラズベリーパイ4の不調の原因はUSBブートでした。

なので今後はマイクロSDカードでブートするようにしますが、なぜUSBブートに問題があるのかよくわかりません。


USBブートは電圧降下しやすいとの情報もありましたが、それが原因なのでしょうか? 少し前までは何ヶ月も問題なく継続動作できていたんですけどね。よくわかんないです。



以上、ラズベリーパイ4の不調でした。



(追記 raspi-config からブートローダをアップデートしたらUSBブートの不具合が治るかもしれません、いつか機会を見てやってみたいと思います。)


2022年9月21日水曜日

Roon ARCのセッティング

Roonのバージョン2.0がついにリリースされました。今回の大型アップデートの目玉はRoon ARCです。

Roon ARCはモバイル向けアプリで、外出先から自宅のRoon Coreに接続することによってモバイル環境でも自宅と同じようにRoonで音楽を楽しむことができます。


今回Roon ARCのセッティングで少しつまずきましたので、覚書としてつまずいた原因と解決方法を記しておきます。


まずRoon CoreとRoon remoteを最新版にアップデートしてRoon ARCをDLします。


Roon Remoteを開く > Setting > Roon ARC

この画面で"Ready"の表示が出ていればRoon ARCを問題なく使うことができます。しかし私の場合はこの画面で"Not Ready"の表示が出てRoon ARCがRoon Coreに接続できませんでした。

原因は初期設定のリスニングポートのナンバーが自宅のルーターの利用可能ポートの範囲外に設定されていたからです。


◆解決方法

ルーターの設定画面を開いて利用可能ポートを確認し、Roon Coreのリスニングポートをルーターの利用可能ポートの範囲内のナンバーに設定し直します。

例) 利用可能ポートの範囲 12000 - 12500 のうち、12400に設定

そうすると"Ready"の表示に切り替わりRoon ARCが問題なく使えるようになります。

NEC WX-3000HPの利用可能ポート


余談ですが、以前自宅のラズパイにインストールしたMPDで音楽を再生させてVPN経由で外出先から自宅にアクセスして音楽を聞く実験をやったことがあります。

問題なく再生できたのですが、VPNサーバのインストールや設定をしてさらに手動でルーターのポートフォワーディング設定をしたり何かと手間がかかりました。

その点、Roon ARCは比較的簡単に外出先からの接続ができて素直に感心します。どういう仕組みになっているのか知りたいですね。


以上です。


2022年9月18日日曜日

Roon Bridgeをアップデートしました

 Roon BridgeのVersion 1125がリリースされました。

今回のアップデートはRoon2.0に向けた準備アップデートで、機能的な変更は無いものの重要なアップデートとの事なのでアップデートすることにしました。


私はラズベリーパイ4にRoon Bridgeをインストールしています。

アップデート作業をする前にラズパイ4にSSHログインして現在の状態などをチェックしていると突然OSがクラッシュしてしまったので、やむなくOSの再インストールからやり直す羽目になりました(泣


■Roon Bridge インスコ

Roon Bridge armv8

$ curl -O https://download.roonlabs.net/builds/roonbridge-installer-linuxarmv8.sh

$ chmod +x roonbridge-installer-linuxarmv8.sh

$ sudo ./roonbridge-installer-linuxarmv8.sh


■Roon Bridgeバージョン確認

Roon Bridgeのログファイルを見るとインストールされているバージョンを確認できます。

$ sudo cat /var/roon/RoonBridge/Logs/RoonBridge_log.txt

09/18 10:28:11 Info: Starting RoonBridge v1.8 (build 1125) stable on linuxarmv8


ちゃんとbuild 1125が入ってます。

Roon2.0はかなり大きなアップデートのようなのでどんな機能が追加されるのか楽しみです。

2022年9月12日月曜日

私の音楽制作環境 ソフトウェア編

 前回の記事に引き続き私の音楽制作環境を紹介していきます。今回はソフトウェア編です。

今回は制作ソフトウェアを紹介しつつ制作の流れも一緒に紹介していきます。


■スコア作成ソフト Dorico Pro 4

Doricoの特徴を一言で表すと"プロフェッショナルなスコア作成ソフトでありながらDAWの機能も併せ持つ先進的なソフトウェア"といえます。

プロフェッショナルなスコア制作ができるのはもちろん、洗練されたインターフェイスとCubaseに匹敵するオーディオエンジンを備え、VST3プラグインに対応し、高度なMIDI編集機能やミキサー機能も備えています。

私は長い間Finaleで楽譜を作ってきましたが、Doricoを試しに使ってみるとその素晴らしさに感動してすぐに乗り換えました。finaleは実績は豊富ですがDoricoと比較すると時代遅れに感じます。ちなみにfinaleはバグフィックスも遅いです。

私はこのDoricoを使って各パートごとの音符やコードネームを入力していきながらスコアを完成させ、それと同時並行してパートごとの音色決めやMIDI編集も行います。つまりスコア作成とMIDIの打ち込み作業の両方をDoricoでやってしまうわけです。それらの作業が終わるとマルチトラックオーディオデータを書き出します。

私の音楽制作の8割以上がこのDoricoでの作業になります。


■DAWソフト Cubase Elements 12

Cubaseはもはや説明不要の老舗のDAWソフトです。私はCubase SXからのユーザで、もうかれこれ15年ぐらい使ってきたことになります。

Doricoから書き出したマルチトラックオーディオデータをこのCubaseに読み込んでミックス作業と簡易マスタリング作業を行います。

Cubaseには4つのグレードがあって、私は下から2番目のグレードのElementを使っています。私のようにミックス作業にフォーカスした使い方ならElementでも充分事足ります。


■プラグインエフェクトバンドル T-Racks5 Max

ミックス/マスタリング用エフェクターにはDAWの付属エフェクターの他にT-Racks5 Maxを使います。   

T-Racks5 Maxはサードパーティーのエフェクトバンドルです。アナログの実機をモデリングしたエフェクターなどがたくさん入っていて、DAWの付属エフェクターとは質感の異なるハイクオリティーなミックスやマスタリングができます。

T-Racks 5 Max


■Roonシステムでサウンドの最終チェック

Cubaseでのミックス&簡易マスタリング作業が終えると、出来上がった2mixをRoonに取り込んで音の最終チェックを行います。

なぜわざわざ2mixデータをRoonに取り込むかと言うと、Roonのシステムで再生したほうが音の見通しが良いからです。音の見通しが良くなるとこれまで気付けなかった悪いところにも気づきます。そうやって自分で納得いくまでミックスをやり直し、ようやく音源が完成となります。


以上、音楽制作ソフトウェアと作業の流れをざっくり紹介しました。

ソフトウェア音源の紹介などもしたかったのですが、記事が長くなりすぎるので今回は割愛しました。いつか紹介できればと思います。

2022年9月1日木曜日

マイ音楽制作環境 ハードウェア編

こんにちは。

今回から数回に分けて私の音楽制作環境を簡単に紹介していきます。

プロフィールにも少し書いていますが、私はもともとミュージシャンで、トランペットプレイヤー兼コンポーザとして活動していました。

小学生から中学1年までピアノを習い、高校生から吹奏楽部でトランペットを始め、その後はトランペッターとして様々なライブやセッションや仕事の演奏をしてきました。海外でストリートミュージシャンをしていた時期もあります。

作曲や音楽制作は大学生時代からかれこれ20年以上やっています。一方PCオーディオ趣味はここ5年程度で、かけた時間やエネルギーは圧倒的に音楽制作の方が多いです。


現在は今住んでいるマンションの一室で音楽制作をしています。


以前はヤマハの防音室を購入してそこでマイクレコーディングなどもやっていましたが、いろいろあって今はマイク録りはやっていません。音作りはすべてソフト音源でやっています。

作業風景

■ハードウェア一覧

オーディオインターフェイス  TASCAM SERIES 102i

パワードモニタースピーカー  TASCAM VL-S5

デスクトップスピーカースタンド ハヤミ製

MIDIキーボード KORG nanoKEY2, microKEY-25, microKEY-37

モニターヘッドホン オーテク ATH-SX1a    

パソコン 自作デスクトップPC 

机 ニトリのキッチンテーブル


以上です。

次回は音楽制作ソフトやプラグインなどを紹介しようと思います。






Roon Remoteで音が変わる

私はRoon RemoteデバイスとしてiPad ProとiPhone8とNECのLavieTab T8の3つを持っている。 最近気づいたのだが、 Roon Remoteデバイスで音が変わる。 上に紹介した3つの中でNECのLavieTabが1番音が良い。 iPad ProとiP...