Asus TUF Gaming RTX4070グラボをツクモショップで新品購入した。
ROG STRIX RTX3060の中古からの買い替えだ。
asusの4000番台を買う事は前から決めていたが、TUFの4070に決めたのは2つの理由からだ。
1. 長さが32センチ以下であること。これは単純にケースに収まりきるかどうかだ
2. 補助電源ケーブルが従来の8ピンであること
これは新しい12VHPWRに対する不信感から来るものだ。
12VHPWRの事故報告はネットなど上がっているが、ショップスタッフ等の現場の情報を集めたりしても最後まで不信を拭い去れなかった。
あらかじめATX3.0電源ユニットを準備しておきながら結局は従来の8ピン対応モデルを選んだ。
12VHPWRのコネクターは従来の8ピンよりもピンのサイズが明らかに小さい。このケーブル1本に最大600Wもの電気が流れるのは構造的にどうなんだろうか?
最近は改良版のコネクターに入れ替わっているとはいえ基本的な作りは同じだ。今のところこのケーブルを採用しているのはNvidiaだけだ。
左が8ピン 右が12VHPWR
Asus TUF Gaming RTX4070を組み込んでみたところ、とにかくデカイ!
PCIeスロットが3つも埋まってしまった。カードホルダーをつけないと重みでグラつきそうだ。
こんなにでかいものを片側のネジ2本だけで支えるのは厳しい。カードホルダー使えばある程度安定するもののそれで全てが解決だとは思わない。
そろそろ自作PCの基本的な構造をアップデートする必要があるように思える。
しかしでかい分ボードの冷却性能は高いだろう。ROON再生程度の負荷では夏場でもファンは回らないだろう。
[音の感想]
RTX3060と比較してサウンドステージが全体的に広くなった印象だ。ベースはさらに深く沈み込み、音の天井は高くなり奥行きも増した。やはりGPUの性能に比例して音が良くなる。
今まで聞き慣れたはずの曲でも思わず「スゲェ」とつぶやいたりする。
[消費電力]
ワットチェッカーでシステム全体の消費電力もチェックしてみてみた。ROG STRIX RTX3060が常時63Wだったのに対して、Asus TUF Gaming RTX4070 は音楽再生中に66W、アイドル時は61Wだ。GPUの性能は2倍になっているのに消費電力はほとんど変わらない。さすが電力効率に定評のある4000番だ。
自分は日中PCをつけっぱなしにしているので電気料金的にもこの結果は嬉しい。
[4070グラフィックボードを別電源駆動する]
以前の記事に書いた検証ボードを使うやり方で4070グラフィックボードを別電源駆動してみた。
電源は最近まで音楽制作用PCに使っていたSeasonic PX-650だ。これはPC雑誌の企画でも高音質電源として取り上げられたことがあるモデルだ。
予想通り音がグッと引き締まってさらに1段階上のレベルになった。PCオーディオはこれで上がりで良いとすら思えるもの凄い音だ。
ただ別電源駆動は電源オンオフの順番や手間とかいろいろマイナス面が出てくる。検証ボードの耐久性も不明だ。そもそも検証用ボードに何年も使うような耐久性を求める方が間違いだ。
もし万一検証ボードの劣化による不具合が元でPCをダメにしてしまうようなことがあったら目も当てられない。
この手のPC便利グッズはアマゾンを物色すればいろいろ出てくるが、そのほとんどがよくわからない中華モノだ。自分の経験からして中華モノはとにかく耐久性がない。使い始めはいいがしばらく使っているとだんだんボロが出てくる。
電源連動ケーブルを使うやり方もあるが、これもあくまで自己責任だ。ケーブルが燃えたなんて事例もレビューで見たことがある。そんな事例を見てしまうと怖くてとても手が出ない。
AsrockのマルチPSU対応のマザーボードの存在をツクモの人から教えてもらったが、サーバー向けかつThredripper用でとても手が出る代物ではない。
さんざん試行錯誤したのだが、残念ながら別電源駆動をスマートかつ安全にやるやり方はいまだに見つからない。