2023年3月29日水曜日

目の前の音楽に全集中する

Roonには非常に洗練された音楽データベース機能が備わっています。アプリ上で世界中のアーティストやアルバムの膨大な情報にアクセスして好みの曲を再生したりクレジットを調べたりすることができます。音楽作品の新しい発見をする事においてRoonに勝るものはありません。

Roonの音楽データベースは非常に便利なのですが、その一方で目の前の音楽に集中できない要因ともなります。どういうことでしょうか?


◆情報端末は誘惑がいっぱい


せっかく自分の時間ができてお気に入りのシステムで音楽を聞いているのに、目の前で鳴っている音楽に耳を傾けずにいつの間にかRoonの音楽データベースの探索に夢中になっていたと言う経験がある人は少なくないでしょう。

さらにスマホやタブレットなどの情報端末は指先1つでインターネットにアクセスできてしまうのでSNSやら何やらと目の前の音楽に関係ない誘惑が満載です。

人間はどうしても視覚情報に注意が向いてしまうので無意識に音よりも画面のほうに注意が向いてしまいます。

せっかく立派なオーディオシステムを持っていても肝心のオーナーが音楽よりもスマホやタブレットの画面に気が散ってしまっていては残念です。

私自身、ゆっくり音楽を聴くつもりがタブレット片手にネットを見ながらなんとなく音楽を聴いてしまっている時が多々あり、我に返って反省しました。

Roonのようなネットワーク再生では、BGM的に軽く音楽を聴くのか、腰を据えて集中して聴くのか意識的にモードを切り替えることが大切だと思うのです。


◆目の前の音楽に全集中する

では目の前の音楽に全集中する方法を書きます。全集中といっても鬼殺の剣士のような壮絶な訓練は必要ありません。

例えば寝る前の1時間ゆっくり音楽を聴く時間ができたとします。その場合はまずRoonアプリで1時間分の曲をキューに登録して再生します。再生が始まったらRoonアプリを閉じてしまいます。アプリを閉じてもちゃんとキューに従って曲が再生されます。

この時点でもうスマホやタブレットは必要ないので、誘惑されないようにどこか目の届かないところに放置します。後は目の前の音楽を楽しむだけです。簡単なことですね。


Roonアプリを閉じるとPCとタブレットの間のネットワークトラフィックがなくなります。

メディアコンバーターのLEDの点滅具合を見ると、Roonアプリを閉じた後に明らかにルーターとPC間のデータ通信の点滅の回数が少なくなっています。ネットワークの負荷が少なくなることで音が良くなっている可能性は十分にあります。

ただし、アプリを閉じる1番の理由は音質がどうこうではなく、情報端末のことを忘れて目の前の音楽に全集中するためです。


◆アナログレコードの良さ

よく"アナログレコードは音が良い"と言われます。私も一応アナログを持っているのでアナログレコードの音質はある程度知っています。しかしアナログレコードの音は出音だけで説明できるものではないと思うのです。

聴きたいレコードを引っ張り出してターンテーブルにセットして慎重に針を落とす。その一連の作業をする間にリスナーが自然と目の前の音楽に全集中する態勢ができているのではないかと思うのです。面倒とも思えるその一手間が実はとても大事だった、というわけです。


以上、目の前の音楽に全集中する、でした。

2023年3月7日火曜日

iPadコンパクトオーディオ

今回はiPadをメインにしたコンパクトオーディオシステムを紹介します。

私はAudibleやNetflixなどのストリーミングサービスをiPad Proで楽しんでいます。
iPad Proは4つスピーカを内蔵していて最低限の音質は確保できています。

でもせっかくなのでもっと良い音でコンテンツを楽しめないかと考えて機器をセッティングしてみました。


写真写りが悪いのはご容赦ください。機器構成は以下の通りです。
  • iPad Pro
  • オーディオインターフェイス TASCAM US1x2HR
  • パワードスピーカー TASCAM VL-S3
  • 小型スピーカースタンド キクタニ製


iPad Proとオーディオインターフェイス US1x2HRはUSBタイプCケーブルでつなぎます。US1x2HRはUSBバスパワー対応で、iPad Proから電源供給されます。
音量調整はオーディオインターフェイスのボリュームつまみを使います。


パワードスピーカー TASCAM VL-S3の裏面です。
オーディオインターフェイスとパワードスピーカーはRCAケーブルでつなぎます。
このスピーカーは左のスピーカーにアンプが内蔵されていて、スピーカーケーブルで右のスピーカーに接続します。一応ボリュームノブもありますがアクセスしにくいのであまり触る事はありません。


■システムの評価

音質はiPadの内蔵スピーカーとは雲泥の差で、ストリーミングコンテンツを楽しむには必要充分だと思います。

非常にコンパクトなシステムなので、使わない時はどこかに収納しておいて使いたいときに取り出して使う、なんて使い方もできます。実際に私は使わない時は収納棚に片付けて、使いたいときにテーブルにセッティングして使っています。セッティングは2、3分程度でできます。

価格はインターフェイスとスピーカー合わせて2万ちょい、スタンド込みで2.5万円以内とまあまあお手頃ではないでしょうか。

以上、iPadコンパクトオーディオでした。



Roon Remoteで音が変わる

私はRoon RemoteデバイスとしてiPad ProとiPhone8とNECのLavieTab T8の3つを持っている。 最近気づいたのだが、 Roon Remoteデバイスで音が変わる。 上に紹介した3つの中でNECのLavieTabが1番音が良い。 iPad ProとiP...