2023年8月31日木曜日

現在のROON専用PCのパーツ構成 [2023/12/7 Updated]

現在の私のROON専用PCのパーツ構成を覚書を兼ねてリストアップしておきます。

(month - year)の表示はその時に新たに導入したという意味です。


◆メインパーツ

CPU: intel core i7-11700

マザーボード: ASUS ROG STRIX Z590-E GAMING WIFI 

ATX電源: Super Flower Superflower LEADEX VI Platinum 1000W (Oct - 2023)

グラフィックボード: Asus ROG Strix RTX3060 O12G Gaming (Aug - 2023) 

メモリ: DDR4-3200 8GB x2

ケース: Fractal Design Define7 Compact Solid

CPUクーラー虎徹markⅡ

ケースファン: Thermaltake Toughfan 14 x1 ,NZXT F120Q x1 (2023 Dec.)

OS用ストレージ:  Crucial P2 NVMe m.2 SSD 250GB 

データ用ストレージ:Crucial P5 PLUS NVMe m.2 SSD 1TB

OS: ROON OS



◆アクセサリー

JS PC Audio ATXマザーボード用アンダープレート ATXUP

メモリノイズフィルター: Elfidelity AXF-75 x2, 

PCI-Eノイズフィルター: Elfidelity AXF-107 (Dec - 2022)

PCファンノイズフィルター: JS PC Audio FNF10 x2

USBノイズフィルター: 吉田苑製 x8



アクセサリーをいろいろつけていますが、これらのアクセサリーを全て合わせたよりもグラフィックボードの方が音質向上効果があります。

このPCの総額は24万ほどです。
もしかすると同じ価格帯でRTX4070辺りのグラボを搭載したBTOゲーミングPCの方が音が良いかもしれません。それほどグラボの威力を感じます。

以上、現在のROON専用PCのパーツ構成 でした。


2023年8月24日木曜日

ROON OS(ROCK)をBridgeとして使う

ROON OSは一般的にCoreとして使われる場合がほとんどですが、ROON OSにはBridgeの機能もあります。

ですのでメインPCにROON OSをインストールしてCoreにした状態で、さらにサブPCにもROON OSをインストールしてBridge化してネットワークオーディオを構築できます。

実は私がそのことに気づいたのはつい最近です。これだけROONに取り組んでおいて今まで気づかないとは我ながら詰めが甘いです。


◆セッティング

実際に試してみます。用意するのはミニPCのLatte Panda V1です。主なスペックは以下の通りです。

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Intel Cherry Trail z8350クアッドコアプロセッサ
基本周波数: 1.44GHz (1.92GHzバースト周波数)
オペレーティングシステム: Windows 10 Home Edition
RAM: 2GB DDR3L
ストレージ容量: 32GB (eMMC)
GPU: Intel HDグラフィックス,12 eus @ 200-500mhz,シングルチャンネルメモリ
USB 3.0x1, USB 2.0x2
Wi-Fi 802.11n,2.4g
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Latte Panda V1はDC5Vなのでモバイルバッテリーが使えます。

ROON OSはeMMCを認識しませんのでLatte Pandaの内蔵ストレージは利用できません。ですから外付けSSDを用意してROON OSをインストールします。

写真は左からモバイルバッテリー、Latte Panda V1+アルミケース、外付けSSDです。
今回は2.5インチSSDを使いましたが、スティックタイプのSSDを使えばもっとコンパクトにできるでしょう。



ファクトリーリセットイメージを書き込んだUSBメモリをブートして外付けSSDにROON OSをインストールします。PCスペックが低いのでインストールにはそれなりに時間がかかります。
インストールが無事に終了し、USBメモリーを抜いて再起動します。




もし内蔵ストレージに別のOSがインストールされている場合は、BIOSでRoonOSを優先して起動するように変更しておきます。

Realtekイーサネットがちゃんと認識するか不安でしたが無事認識できました。

後はインストールガイドに沿ってffmpegファイルをネットワーク経由でコピーして、Latte Panda V1にUSB-DACを接続すれば準備完了です。



ROON Remoteアプリを見ると先ほどインストールしたROON OSとDACが表示されています。
ここではDAPのSONY PHA-1Aをつないでいます。
これでROON OSがBridgeとして問題なく機能することが確認できました。



BridgeのCPU負荷はかなり低いのでLatte PandaのようなミニPCでも長時間の運用に耐えられるはずです。

以上、ROON OS(ROCK)をBridgeとして使う でした。

2023年8月22日火曜日

グラフィックボードの買い替え

先日、ツクモショップにてグラフィックボード Asus ROG Strix RTX3060 O12G Gamingを中古購入しました。

今まではROON専用PCにエントリーモデルのMSI VENTUS XS GTX1650を使っていましたが、今回やっとグラフィックボードのグレードアップができました。


◆悩んだグラボ選び

グラフィックボード選びはかなり悩みました。

電源ユニットが650Wなので選べるGPUは4060Tiまでです。
一番候補はASUS TUF GAMING 4060Tiでしたが、悩んだ末に中古のAsus ROG Strix RTX3060 O12G Gamingを保証付き40,000円で買いました。

4000番台のラインナップが揃った時期になぜ今更3060なのかと自分でも思うのですが、高級モデルのROGが4万円で買えることに惹かれました。グラボが高騰していた2年前はたとえ中古でもROGの3060が4万円はあり得なかったです。

このモデルはLHRでない初期型のものなのでマイニングで酷使された可能性もあります。
でもツクモショップは状態がひどいモデルは買取しませんし、万が一故障してもお店の保証をつけているので安心です。




◆取付け

ROON専用PCに取り付けました。さすがに大きい!
補助電源の8ピンを使います。補助電源を取り付けるのは初めてでちょっとワクワクしました。



LEDが光ってまるでゲーミングPCみたいです(笑)
マザーボードもグラフィックボードも同じROG STRIXなのでライティングが統一されていてかっこいいです。



PCの電源を入れたところ、最初は少しファンが回りましたがすぐに止まりました。ROG STRIXはセミファミレスモデルなのでおよそ50度以下であればファンが回りません。OSがLinux (ROCK)でもセミファミレスは機能します。


◆音質チェック

今まで使っていたGTX1650でも音は良かったのですが、RTX3060は明らかにその上を行きました。1650の倍ぐらい音質アップしました。

この音を聞くともはやグラフィックボードなしの状態には戻れません。
ROONでグラフィックボードの性能が上がるほど音質向上する説は本当でした。

映像出力をしないヘッドレス環境でグラフィックボードが音に強く影響するのですから本当に不思議です。PCオーディオは謎が深い。

以上、グラフィックボードの買い替えでした。

2023年8月19日土曜日

Windows PCにRoonのデータベースをバックアップする

この記事では備忘録を兼ねてWindows PCにRoonのデータベースをバックアップするやり方を紹介します。

なおWindowsのバージョンは11Homeです。

バックアップ手順は大きく分けて3ステップです。

1.Windowsで共有用ローカルアカウントを作成する

2.Windowsでバックアップ用の共有フォルダーを作成する

3.Roon Remoteアプリでバックアップをする

以下、順を追って説明します。

1.Windowsで共有用ローカルアカウントを作成する

Windows > 設定 > アカウント > 家族とその他のユーザ > その他のユーザを追加する > "アカウントの追加" ボタンを押す

するとMicrosoftアカウントのポップアップが出てくるので、"このユーザのサインイン情報がありません" をクリック

次に "Microsoftアカウントを持たないユーザを追加する" をクリック

"このPCのユーザーを作成します” の画面でユーザネーム、パスワード、セキュリティーの質問に全て入力して "次へ" ボタンをクリックします。
ユーザネームはわかりやすく "roon" にしておくと良いでしょう。




これで共有用ローカルアカウントが作成できました。

2.Windowsでバックアップ用の共有フォルダーを作成する

任意の場所に共有用の新規フォルダを作成します。
フォルダネームは "roonbackup" にします。"roon_backup" などでもOKです。スペースは使わないで下さい。

新規作成したフォルダ > プロパティー > 共有 > "共有" ボタンをクリック

"共有する相手を選んでください" と言うポップアップが出てくるので先ほど作成した共有用アカウント "roon" を追加します。

共有用アカウントのアクセス許可のレベルを "読み取り/書き込み" にします
"共有" ボタンをクリック




以上でWindowsでの共有準備ができました。

3.Roon Remoteアプリでバックアップをする

Roonのバックアップにはスケジュールバックアップとマニュアルバックアップの2つのやり方があります。

スケジュールバックアップはバックアップ先デバイスを常に起動しておく必要がありますので、普段使いのWindowsPCでは現実的ではありません。
したがってここではマニュアルバックアップのやり方を紹介します。

Roon Remoteアプリ > Settings > Backups > Backup Now > select location 

Choose folder to backup to の画面で "+ add network share" ボタンを押します。 

network share location,username,passwordの3つを記入して "add network share" ボタンを押します。Workgroupの入力は不要です。

Windows PCのIPアドレスはコマンドプロンプトの ipconfig などで調べます。

network share location:  smb://192.168.xxx.xxx/roonbackup
username: roon
password: ****



Choose folder to backup to の画面で "Select this folder" ボタンを押す

Manual backupの画面で "start" ボタンを押す

するとバックアップが開始します。

バックアップが終了したらWindowsの共有フォルダ "roonbackup"にバックアップファイルができます。

以上でバックアップ完了です。

Windows PCのIPアドレスは時々変わることがあるので、次回バックアップするときは事前にIPアドレスを確認しておくと良いでしょう。

以上、WindowsPCにRoonのデータベースをバックアップする、でした。

2023年8月16日水曜日

Roon ARCの接続設定(最新版)

Roon ARCが登場した当初はルーターの設定を何もしなくても使えていたのですが、ここ最近はRoon ARCの接続ができなくなってしまいました。
おそらくRoonのアップデートが原因でしょう。

現時点の最新版のRoonでRoon ARCを使うためには手動でルーターのポートマッピング設定をする必要があります。他の方の環境でどうなっているかはわかりませんが、少なくとも私の環境ではそうです。

この記事では備忘録を兼ねてRoon ARCの接続設定の手順を紹介します。

ここではNECのAtermシリーズのルーターを使っています。Atermシリーズ以外のルーターをお使いの方はそれぞれのマニュアルなどを参考にしてください

ちなみにポートマッピング、ポートフォワーディング、ポート開放といろんな呼び方がありますがどれも同じです。


◆手順

1. ルーターの管理画面を開き、詳細設定 > ポートマッピング設定 を開く

2. NATエントリーの[追加]ボタンを押して利用可能ポートを確認する

3. NATエントリーの項目を入力する



 優先度:  1
 LAN側ホスト: Roon Core PCの固定IPアドレス
 プロトコル: TCP
 変換対象ポート番号: 利用可能ポートのいずれか
 宛先ポート番号: 変換対象ポート番号と同じ


 入力し終えたら[設定]ボタンを押す

 これでルーターのポートマッピング設定は完了です。

4. Roon Remoteを開いて Settings > Roon ARC > ポート番号に先ほど入力した宛先ポート番号を入力する

すると接続テストが自動で実行されるのでしばらく待ちます。[Ready]の表示が出たらOKです。

以上です。

2023年8月8日火曜日

ヘッドフォン難聴の怖さ (後編)

この記事は ヘッドフォン難聴の怖さ (前編) の続きです。 


 DTM/音楽制作のヘッドホン難聴

音楽制作はとても身近になり、アマチュアでも自宅で本格的な音楽制作ができるようになりました。しかし音楽制作においてもヘッドホンの問題があります。

音楽制作はスピーカーとヘッドホンの両方を使います。一般的にマイク録音はヘッドフォンを使い、曲作りやミキシングには主にスピーカーが使われます。

モニタースピーカーのセッティングは奥が深く、下のイラストのようにただパソコンデスクの両端にスピーカーを置いただけでは正しいモニターはできません。

こんな置き方で正確な定位や奥行きがわかるはずがない


プロのようなモニター環境を整えようとすればスピーカーセッティングのノウハウが必要なのはもちろん、物理的にもより広いスペースが必要です。日本のような狭い住宅環境でプロレベルのモニター環境を整えているアマチュアクリエイターはほとんどいないと思います。

一方でモニターヘッドホンはスピーカーのように場所も取らず、難しいセッティングも必要なく気楽に使えます。このことがヘッドフォンを多用する要因になり、曲作りから録音やミキシングに至るまでヘッドフォンを長時間使うことで耳を悪くしてしまいます。


◆ヘッドホン難聴をどう防ぐか

ヘッドホン難聴のリスクについていろいろ書きました。
ではヘッドホン難聴にならないための対策はどうしたらいいのでしょうか?

まずヘッドフォン難聴のリスクを一人一人が意識する。その上で具体的な対策をすることが大切だと思います。

・できるだけスピーカーを使う。

・スピーカーでは音量を定期的にチェックする。

・ヘッドフォンの音量を上げすぎない

・ヘッドホンを長時間続けて使用せず、適度な休憩を設ける

・交通機関ではなるべくヘッドフォンを使わない。最低でもノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンを使う

・スマホに音量表示機能がある場合は積極的に活用する

・耳に異変を感じたら迷わずに耳鼻科に行く


◆終わりに

前半の記事でも書きましたが、ヘッドフォンは一部の例外を除いて正確な音量がわからず、耳を痛めるほどの音量を出してしまっていることに気づかない。これはとても厄介です。

私は音楽制作などでヘッドフォンを使いますが、130分以内しか使いませんし、必要以上の音量は決して出さないようにしています。

そうやって毎日を過ごしてきたおかげか、耳の状態は良好で直近受けた聴力検査でも問題ありません。

耳は再生機器よりも何よりも大切で、一度失われると基本的に戻る事はありません。

ヘッドホン難聴のリスクは誰にでも降りかかってくるのです。

Roon Remoteで音が変わる

私はRoon RemoteデバイスとしてiPad ProとiPhone8とNECのLavieTab T8の3つを持っている。 最近気づいたのだが、 Roon Remoteデバイスで音が変わる。 上に紹介した3つの中でNECのLavieTabが1番音が良い。 iPad ProとiP...