今までRoon Server PCの音源用ストレージとして1TBの2.5 inch SATA SSDを使っていました。今回思うところがありツクモショップで1TB NVMe SSDを購入し、新たに音源ライブラリー用SSDとして使うことにしました。
今回購入したSSDは CRUCIAL P5 PLUS SSD です。PCIe Gen4です。PCIe Gen4はNVMe SSDの最新規格で読み書き速度はGen3の約2倍となっており、SATA規格より圧倒的に高速です。
◆ NVMe SSDの取り付け
購入したSSDをAsus ROG STRIX Z590マザーボードのスロットに取り付けます。下の写真の真ん中のm.2スロット(赤枠)に取り付けました。赤枠の長方形の板はマザボ付属のm.2ヒートシンクです。
ちなみにこのマザーボードは4つのm.2スロットが備わっています。それぞれGen4対応、Gen3対応など対応規格が異なるので事前にマニュアルをよくチェックする必要があります。
◆ NVMe SSDのマウント
Debianを立ち上げてOSがSSDを認識しているか確認します。
$ lspci | grep -i micron
02:00.0 Non-Volatile memory controller: Micron/Crucial Technology Device 5407
04:00.0 Non-Volatile memory controller: Micron/Crucial Technology Device 540a (rev 01)
Micron/Crucial とあるので、この2つのどちらかが音源用のNVMe SSDですね。OS用のNVMe SSDもCrucialなのでどっちがどっちかわかりませんが、 ちゃんと認識できていてホッとしました。
SSDをフォーマットしてマウントします。
$ lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda 8:0 0 931.5G 0 disk
└─sda1 8:1 0 931.5G 0 part /media/1tbssd
nvme0n1 259:0 0 931.5G 0 disk /media/1tbnvmessd
nvme1n1 259:1 0 232.9G 0 disk
├─nvme1n1p1 259:2 0 512M 0 part /boot/efi
├─nvme1n1p2 259:3 0 231.4G 0 part /
└─nvme1n1p3 259:4 0 977M 0 part [SWAP]
赤文字のが今回増設したSSDです。
◆ NVMe SSDへ音源データコピー
Windowsファイル共有機能を使ってSATA SSDから新たなNVMe Gen4 SSDに音源データをコピーしました。なんとコピー速度400MB/sを弾き出しました。CD-ROM 1枚分のデータを2秒でコピーする恐ろしいスピードです。半導体の進化はすごいなと改めて実感しました。
Roon Remoteアプリを使ったところ、ローカルライブラリをスクロール閲覧するときのアルバムジャケット表示スピードも速くなりました。SATA SSDだとスクロールにジャケット表示があまり追いついていませんでした。
◆ 2.5inch SATA SSDとNVMe SSDの音質比較
せっかくなので2.5inch SATA SSDとNVMe SSDの音質比較をしてみました。
以前も試したことがありますがNVMe SSDの方が音が良いです。
2.5inch SATA SSDの点数が60点だとするとNVMe SSDは70点ぐらいです。ケーブルの影響を受けないことなどが音質に有利に働いているのだと思います。
ただし2.5inch SATA SSDはリニア電源などで別電源にすれば80点になりますし、オーディオ用SATAケーブルを使えばさらに良くなるでしょう。
2.5inch SATA SSDの方は今後バックアップ用として活用していきます。
以上、音源用NVMe SSDの購入でした。
(2021.1.12 "m.2 SSD"の表記を"NVMe SSD"に変更しました。)