ROONのバージョンを2.0から1.8に戻したのはひとつ前の記事で書いた通りだ。
そしてバージョン1.8のROONはインターネット接続せずに使える。
ちなみにバージョン2.0でも最近のアップデートで1.8と同様にネット接続をせずに使えるようになったようだ。
ちなみにバージョン2.0でも最近のアップデートで1.8と同様にネット接続をせずに使えるようになったようだ。
「え?インターネット接続しなければTIDALもROONのクラウドデータベースも使えなくなるから何のメリットもないじゃん、意味あるの?」と思うかもしれない。
しかし実はルーターを使わずにROON再生できる利点がある。
インターネット回線やルーターはノイズ源として知られている。さらに、これらのノイズを回避するためにメディアコンバーターで光アイソレーションするのは効果的な対策として知られている。
しかしそもそもネットもルーターも使わないなら光アイソレーションなど必要ない。
ここからはネットもルーターすらも使わない再生方法を紹介する。
なおここで書くのはROON OSを使う場合だ。
Windowsならネットワークを切断した上で普通にマウスとディスプレイで再生操作可能であろうからわざわざ記事にするまでもない。
ROON OSはヘッドレスサーバーなので操作にはタブレットなどのroon remoteアプリを使う。
タブレットは写真のようにUSBイーサネットアダプターを接続することで有線接続で使うことができる。
ROON OSはヘッドレスサーバーなので操作にはタブレットなどのroon remoteアプリを使う。
タブレットは写真のようにUSBイーサネットアダプターを接続することで有線接続で使うことができる。
NEC Lavie Tab + USBイーサネットアダプター
ネットワークに詳しい人はピンときただろうか。そう、roon server PCとタブレットをイーサネット直結してしまうのだ。そうすればルーターを間に挟む必要がない。
iPad Proなら以下のリンクのアダプターで動作確認済みだ。
イーサネット直結するにはWi-Fiをオフにした上でroon server PCとタブレットの両方を固定IPアドレス設定して同一ネットワーク下におく必要がある。
私のようにroon server PCに直接USB DACをつなげている場合はこれで準備は完了だ。
Roon remoteを開くとTIDALのログインに失敗しましたと言うメッセージが出てくると思うが、気にせず表示を消せば良い。
[Sound Impressions]
以下のABCの3つの方法で再生してそれぞれの音の評価をする。
A. roon server PCとタブレットをイーサネット直結した場合
とてもクリア。ルーターを使っていた時と比較して明らかに音が良い。
B. roon server PCとタブレットをイーサネット直結してさらに10Gtekメディアコンバータを間に挟んだ場合
音が少しぼんやりする。メディアコンバーターのノイズが乗っかってマイナスに働いてしまった。メディコン要らない。
A. roon server PCとタブレットをイーサネット直結した場合
とてもクリア。ルーターを使っていた時と比較して明らかに音が良い。
B. roon server PCとタブレットをイーサネット直結してさらに10Gtekメディアコンバータを間に挟んだ場合
音が少しぼんやりする。メディアコンバーターのノイズが乗っかってマイナスに働いてしまった。メディコン要らない。
C.いつものルーター + メディアコンバータ接続に戻した場合
さらに音が鈍くなってしまった。明らかにネットとルーターのノイズの悪影響だ。メディアコンバーターでもノイズが取りきれてないのがわかる。
A が明らかに1番音が良かった。ルーターのノイズを取り去りたいならルーターを使わないのが最もシンプルな解決策だ。ルーターを使わないならメディコンも不要だ。
Aの方法はいろいろと制限が付いてしまうが、それでもインターネットとWi-Fiルーターのノイズが一切ないクリアな音が体験できる。かかるコストはUSBイーサネットアダプターの代金だけ。安いものだ。
<2024/03/17追記>
試しにGoogle Pixel 7aにUSBイーサネットアダプターをつけてみたが、家にある2つのアダプターどちらも認識しなかった。